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2011年12月

2011年12月30日 (金)

「グレーテルのかまど」“イギリスグランマのフルーツケーキ”再放送決定

Fruitcake

昨晩「グレーテルのかまど」で担当してくださったプロデューサーさんから嬉しいお知らせがありました。

私が出演した“イギリスグランマのフルーツケーキ”が新年早々に再放送が決まったというお知らせです。

1月6日(金)11:00~NHKEテレで再放送されます。

視聴者の方々からの反響も大きかったことが今回の再放送決定につながったことを伺い、嬉しく思っています。

手をかけて、時間をかけて楽しむ昔ながらのイギリスの手作りのおいしさをお伝えできたのなら、本当に光栄です。

「グレーテルのかまど」のホームページにある「スイーツ掲示板」には、視聴者の方々が実際に作られたフルーツケーキを写真とともに紹介されているのも嬉しいことです。

番組をご覧になった多くの方々が実際に材料を用意して、一月熟成して作ってくださったのですね。

我が家はお正月にもフルーツケーキを楽しみます。熱く入れたほうじ茶などでもフルーツケーキは美味しいですよ♪

2011年12月29日 (木)

新しい年に向かって

Kitaurabook

クリスマスが終わると、あっという間に年末です。

いつもこの時期になると、「まだ、あれもこれもやっていないことばかり・・。まだ終わらないでー」という焦りのような気分になります・・・。今年もあと3日、とテレビで語られるたびにその焦りはあおられます・・・。

そんな気分のときに私の本をいつも担当してくださる集英社の編集者Kさんから、Kさんが担当されて12月に出版されたばかりの新刊が届きました。

「折れない心で納得のいく人生にするためにあなたができること」 (集英社)

ちょっと長いタイトルですが、著書は、ニューヨークで活躍中のサイキックカウンセラーの原田真裕美さんという方。サイキックとは聞きなれない言葉ですが、時間や空間を超えて、物事を観ることができる予知能力者のこと。少女時代にこうした能力がわかり、父親の死期を悟ったり、母親が何の病気で死ぬのかを知ったとのことです。

「本当にやりたかったことを後回しにすると、結局やれなくなってしまう」

「若々しくいられるかどうかは、年齢には関係ない、その人に希望があるか、夢があるか、前進しているという実感があるかどうかが問題」

読んでいるとこうした文章が目の中に飛び込んできます。

納得する人生、納得する歳の重ね方をするには、定期的に人生を振り返り、目指すゴールに向かっているか考えることが大切、として10代から100歳までの年代別理想の過ごし方も書かれています。

大人になってしまうと、やるべきこと、時間に追われて、こうした本を読むこともなくなっていましたが、年末にこの本から、新しい年へ向かう勇気をもらったような気分です。

新しい年に向かって、自分が納得する人生を送るために何をすべきなのか、立ち止まって考える時間をいただいたような気がしています。

2011年12月27日 (火)

我が家のクリスマス

今日は一段と寒いですね。

皆さんはどのようなクリスマスをお過ごしでしたでしょうか?

ちょっと遅くなりましたが、今年のクリスマスのことを少し・・・。

Christmas5_3

たくさん焼いたジンジャーブレッドは、ラフィアを通して小さなツリーに吊るしました。

パリッとして、スパイシーな味わいがこの季節にはピッタリです。

Christmas7イギリスではクリスマスと言ったらローストターキーですが、今年はローストチキンにしました。テラスで育てているセージと紅葉したタイム、ローズマリーをおなかに詰めています。塩、こしょうをおなかの中と表面にすりこみ、さらに柔らかくしたバターを表面にこすりつけるように塗ります。


Christmas9イギリスでターキーを焼くときに習ったように、すっぽりとアルミホイルで小包のようにくるんでオーブンに入れて焼きます。こうすると早く中まで火が通るようですし、オーブンも鶏肉が焼けるときに出る脂で汚れにくいのです。

最後にアルミホイルを取ってカリッと焼き上げるのがポイントです。

Christmas8
出来上がりはこちら。

カリッと香ばしく焼けた皮目がおいしいローストチキンです。

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フルーツケーキは、クリスマス近くなってからずっとお茶の時間に楽しんできたので、クリスマスにはブッシュドノエル風のロールケーキを。

中にはミセス・ベリーさんの本に載っているレシピで作った栗のジャムを混ぜ込んだクリームが入っています。栗は小布施から秋に取り寄せた「銀寄」で作ったもの。手作りならではの贅沢だと自己満足しています。

2011年12月23日 (金)

クリスマスビスケット

Christmas2
焼きあがったばかりのクリスマスビスケット、ジンジャーブレッドです。

レジピは取材旅行でフィンランドを訪ねた際に教わったもの、以来クリスマスには必ずこのレシピでビスケットを焼いています。

Christmas1豚肉はフィンランドのクリスマスのメイン料理。

豚肉で作ったハムを食べる習慣があるとのこと。

その起源は、北欧神話の主神オーディンに豚、ビールなどをささげたから、とかイエスが生まれた時、東方から三賢者がやってきました。その時に動物たちもその誕生を祝おうと贈り物を持ってきましたが、豚だけはなにも贈らずに鳴いているだけだったので、その罰で食べられてしまったことから、などの説があります。

そのため何かとフィンランドのクリスマスには豚が登場しますが、このビスケットの型もフィンランドで買ってきたもの。クリスマスのジンジャーブレッドも豚の型で焼くのです。

これから穴を開けて焼いたビスケットにリボンを通し、小さなクリスマスツリーに飾ります。

レシピは私の著書「イギリスのお菓子 楽しいティータイムめぐり」の97ページに載っていますので、ぜひお試しくださいね。お鍋でバター、スパイス、砂糖、はちみつなどを溶かしたところに卵、粉と入れて混ぜるだけの簡単レシピです。一晩寝かせるところがポイントでしょうか。

実は昨晩娘の熊本に引っ越したお友達からこのジンジャーブレッドがおいしかったので、レシピを送ってほしいとメールがきました。そんなに記憶に残るほどおいしい、と思ってくれたことがうれしいです。

ゆず湯

Yuzu


昨日は冬至でしたね。

ハーブバス用に作ってあった袋にゆずを入れてゆず湯にしました。

刺繍はカモマイルの花をイメージして刺したものです。

冬至に食べるかぼちゃは昨日はサラダにしました。

ラム酒につけたレーズンとシナモンをちょっと加えてマヨネーズとヨーグルトで和えたものですが、簡単なのにかぼちゃの煮たものと目先が変わっておいしいです。

日本の習慣も大切にしつつ、寒い冬を元気に乗り切りたいですね。

2011年12月19日 (月)

Peter1昨日西武池袋本店の西武ギャラリーで開かれている「ピーターラビット展」に行ってきました。

入口を入ってすぐに流れている朗読の声にまずびっくり。何と53年前に「ピーターラビットのおはなし」を朗読している黒柳徹子さんの声でした。

今年「ピーターラビットのおはなし」が福音館書店から翻訳されて40周年という記念すべき年でしたが、それより前にピーターのお話は日本でも親しまれていたのですね。私が生まれる前からそういうものがあったなんて…驚きました!

その徹子さんの朗読のレコードは、数々の貴重な資料をお持ちの大東文化大所蔵のものです。このレコードのほかにも日本での貴重なピーターラビットに関する資料が展示されています。

また、写真家の辻丸純一氏の大きなパネルとなったヒルトップの写真などが並ぶ写真展、そして8分ほどにまとまめられた映像も見ごたえがありました。

この展覧会は12月28日まで、冬休みにお子さんとご一緒にいかがでしょうか?

来年はイギリスで誕生して110周年を迎える「ピーターラビットのおはなし」、来年もまたピーターが注目を浴びることでしょうね。

私の「英語教育」(大修館書店)でのポターの連載も3月号まで。原稿はもう2月号まで校正まで完成しているので、あと1号書くだけとなりました。1年間続けた連載が終わるのはちょっと寂しい気持ちがしています。

2011年12月17日 (土)

ローズマリーの香り

Rosemary2_2


来週はもうクリスマスですね。

ローズマリーは、クリスマスの常緑樹として古くからクリスマスに使われてきました。

我が家の玄関先のローズマリーは今の季節、水色の愛らしい花がこぼれるように咲き乱れています。マリア様の衣の色が映ったという聖なる青さ。

フルーツケーキやパイ生地にもちょっと加えてそのピリッとした香りをクリスマスの香りとして加えたりしますが、鶏肉の煮込みにも少し加えるだけで味わいが深まります。

そしてよく作る鶏肉のトマト煮込みにもローズマリーを加えます。

フライパン一つで簡単に出来るお手軽料理。鶏肉をこんがりと焼き、きのこ類、トマト缶、白ワイン、そしてローズマリーを加えて煮込むだけで、出来上がります。簡単なのにとてもおいしい、ローズマリーの香りが嬉しい、寒い季節にはピッタリの味わいです。

Rosemary_2

2011年12月11日 (日)

NGS1月24日の講座

12月は駆け足でどんどん日が過ぎていきます。来月はもう新年、なんだか不思議な気がします。

新らしい年があけてすぐ、1月24日にNGSジャパン主催で私の講座があります。

NGSとは「ザ・ナショナル・ガーデンズ・スキーム」の略称。イギリスでビクトリア時代に生まれた協会でガーデンを公開してチャリティーに寄付するというもの。いかにもイギリスらしい精神のもとに生まれ、今は3500以上もの個人庭園などが会員として属しているとのこと。その活動を日本でも広げるべく立ちあげられたのがNGSジャパンで、講座などの文化活動を通じて、その精神を伝えるべく活動されています。

つい昨日もイギリスのNGSからメルマガで来年のイエローブックの予約販売が始まるというお知らせが来たばかり。この冬が終われば、もう春、イギリス人は暗い冬に庭の季節へ思いをすでに馳せているのでしょう。

Barnsley_kakashi1
その精神にあやかってまだ冬の1月に「プライベートガーデンからキッチンガーデンまで」と題してお話します。寒い季節だからこそ、イギリスのハーブあふれる庭園の画像を見ながら、これからやってくる季節へ夢を描いていただきたいと思います。

いつもは横浜市イギリス館で行っていますが、今回は初めてすぐ近くの神奈川近代文学館で行います。

ティータイムにはトワイニングのレディーグレーを焼きこんだビスケットを私の手作りでご用意する予定です。イギリスのレシピで作るビスケットですので、どうぞお楽しみに。

講座の詳細、お申し込みに関してはこちらをご覧ください。

みなさまのご参加をお待ちしています。

2011年12月 9日 (金)

温かい食卓

Sugimura6

今朝は寒いと思っていたら、私が住んでいるところでは雪が舞い降りてとてもきれいでした。

イギリスではどんなレストラン、ティールームよりも家庭の味が大好きな私。イギリスの家庭で過ごしたことがハーブにしろ、アンティーク、お菓子などすべてに通じています。

レシピはほとんどそうした家庭でごちそうになった機会に教えていただくことで増やすことで、今につながっています。

日本で、そんなイギリス人の友人の家庭のように親しくさせていただいているのが、写真のお宅です。

ランチのテーブルですが、そのセッティングからお料理、インテリア、お庭、すべてがいつも温かい気持ちになる優しさにあふれているので、私はいつも暮らしのお手本のように思っています。

Sugimura7_2お料理はいつも心をこめて用意してくださるものばかり。

写真はアメリカ風の豚ひれ肉のグリル。果物のソースがまた絶品でした。

ごちそうになったうえにいつもレシピまでいただいて、我が家の食卓まで豊かにしていただいています。

どんなレストランに行ったとしても、このお宅でいただくお食事から得られる豊かな心は得ることができないと、やはり家庭ならではの温かさというものを大切にしたいと思うのでした。

2011年12月 6日 (火)

ピーターラビット展

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12月4日の日曜日は「ピーターラビット友の会」の年に一度の会があり、参加しました。

この会では毎年大東文化大の河野芳英先生、松井直先生、吉田新一先生の講演が伺えるのを楽しみにしています。
吉田先生の今年のテーマは「クリスマスシーズンを迎えてグロースター仕立て屋の再読」ということで、先日町田のNHK文化センターで「グロースターの仕立て屋」を中心にポターのクリスマスについての講座を終えたばかりの私としては大変興味深いものでした。ポターが暗記していた聖書、シェークスピアの文体をこのお話に生かしていることもおとろくべきことでした。

この会を長年主宰されている絵本研究者の中村柾子さんには心から感謝しています。

この会でいただいた資料の中に写真の「ピーターラビット展」のチラシが入っていました。

日本語出版40周年を記念して池袋西武で12月15日から12月28日まで西武池袋本店別館2階の西武ギャラリーで開かれます。

ポターの生い立ちやキャラクターの紹介、最古の日本語訳、アニメーションの上映、石井桃子さんの貴重な資料などピーターラビットにまつわる魅力満載の展示会のようです。

ピーターラビットグッズもたくさん用意されるようですよ。

嬉しいことに高校生以下は無料、一般、大学生は500円の入場料です。

ぜひ出かけてみたいですね♪

2011年12月 3日 (土)

ブラムリーファンクラブ オフ会

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小布施のブラムリーを熱心にボランティアで紹介していらっしゃるブラムリーファンクラブのオフ会に伺ってきました。娘の学校の用事が日比谷であり、そのあとに行ったので、会の終わる前の1時間ほどでしたが、皆さんが持っていらしたいろいろなブラムリーのお菓子をいただいて、楽しいひと時でした。

私もブラムリーを使ったドーセットアップルケーキを持参しました。

ファンクラブのえのっちさんは毎回私の国分寺でのお菓子講座に参加いただいていますし、ブラムリーのことを教えていただいたり、小布施屋さんにご紹介いただいたり、本当にお世話になっているのです。小布施にブラムリーを導入したブラムリーAさまにも9月の国分寺でのお菓子講座にご参加いただき、今日もお会いすることができました。

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ファンクラブのお一人キタロウさんが交流しているCeliaさんからのお便り。Celiaさんは名もないブラムリーに最初に注目し、苗木の販売を始めた種苗家のヘンリー・メリーウェザー氏のひ孫という方。ブラムリーが誕生したイギリスSouthwellという小さな町では毎年10月にブラムリーフェアが開かれるそうですが、ブラムリー生誕200年のお祝いの際に作られたのがこのボールペンとのこと。
写真のポスターはそのブラムリーのホームページのものです。


Bramly6私の「イギリスのお菓子楽しいティータイムめぐり」や「イギリスの田舎を歩く!」と同じ集英社be文庫から「ちゃんと育つよ。ベランダ・ミニ菜園」を出していらっしゃるたなかやすこさんが作られた一品。ブラムリージュースに白ワインを加えて作られたゼリーです。

なんとたなかさんもご主人とご一緒にこのオフ会に参加されていて、ブラムリーのファンのお一人なのでした。

ブラムリーの酸味がきいてとてもおいしくいただきました。ヨーグルトにのせてもよいとのこと。ジュースもこうすると一味違うものになることに感心!!

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きたろうさんがつけていらしたブラムリーのペンダント。

ブラムリーが来年もいっそう日本にも広まるように、私も新しい本の中でもご紹介したいと思っています。

2011年12月 1日 (木)

町田のNHK文化センターの講座へのお礼

今日は急に冷え込み、いよいよ寒い冬の季節がやってきたことを実感します。

昨日はたくさんの方にご参加いただいて、町田のNHK文化センターの講座も無事に終了しました。

遠くからご参加くださった方も多く、お集まりいただいた皆様、本当にありがとうございました。

イギリス・ポターソサエティーから取り寄せたクリスマスカードも130枚の売り上げとなりました。ポターソサエティーへの寄付のつもりで取り寄せているカードですが、こんなに多く皆様がお買い上げくださって、本当にうれしく思っています。

町田での講座は次回は来年の春以降になると思いますが、またよろしくお願いします。

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これは、今日のような寒い日に食べたくなる湖水地方のお菓子・スティッキー・トフィープディング。とろりと温かいデザートにアイスクリームがたまりません・・・。

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