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2012年1月

2012年1月30日 (月)

「グレーテルのかまど」総集編

土曜日の「グレーテルのかまど」では思っていた以上にフルーツケーキの回が取り上げられていて驚きました。

そして、多くの方がこの番組を観て、私のレシピでイギリスならではのフルーツケーキを作ってくださったと思うと、とてもうれしい気持ちです。

視聴者の方からの3カ月熟成したフルーツケーキまで登場しました。レーズンなどドライフルーツがたっぷり入るどっしりと重たいフルーツケーキ、イギリスでは昔から作り続けられているものなのに、日本では知られていないのは、お店で買えるものではなく、家庭で楽しまれているものだからかもしれません。番組で語られていたスイーツのおきて、「時間こそ最高の贅沢」そのものだと思います。

再放送は今週金曜日Eテレで11時からですので、見逃した方はどうぞご覧になってくださいね。

Simnelcake
クリスマスに次ぐ大きなキリスト教での春の行事 イースターに楽しむフルーツケーキが、これ、シムネルケーキと呼ばれるもの。

中央にマジパンの層が入るのが特徴です。上のマジパンの11個のボールはキリストに仕えた11人の使徒を表しています。

今年のイースターは4月8日。
私もこの日に合わせてシムネルケーキを用意する予定です。

イースターに関することはシムネルケーキのことも合わせて私の著書「ハーブ祝祭歴」(教文館)に出ています。
ぜひご参考になさってください!!

2012年1月28日 (土)

ル・レクチエのジャム

Jam1_2

山形から届いた洋ナシ、「ル・レクチエ」。

箱を開けた途端、フワーッといい香りが漂います。

有機肥料と除草剤は使わない農家さんで大切に育てられたものです。山形では栽培するようになって30年とのことですが、栽培者が少なく、今日では新潟県の白根市が主産地になっているとのこと。

11月に収穫したル・レクチエは、2カ月余りも新聞紙にくるんで、コンテナで熟成した、手間と時間がかかったもの。写真のように表皮が黒ずみ始めた頃がとろけるような果肉と濃厚な甘さが味わえるタイミングとのことです。

Jam2_2

そのル・レクチエのおいしさをジャムに閉じ込めました。

ジャムの中でもこのル・レクチエで作るジャムは香りと味わいで、絶品です。

焼き立てのスコーンにクロッテドクリームとこのジャムをのせて食べるおいしさは家庭ならではの贅沢です。

家庭の味といえば、今夜9時半から「グレーテルのかまど」で私が出演したフルーツケーキの回も見られる総集編があります。

ぜひご覧くださいね!!

2012年1月24日 (火)

横浜でのNGSの講座

Lady_gray_biscuit4

今日は横浜近代文学館でのNGSジャパン主催の講座でした、昨日焼いたビスケットをこんな風にラッピングしてお茶の時間のためにもっていきました。

このゴールドでレース柄が入った半透明の袋がなかなか好評でした。

これはこちら→で購入できます。

商品名ははエレガントゴールドスィーツパック・マチなし100枚白/ゴールド(脱酸素剤対応袋) です。

寒く、足元が悪い中、講座にご参加いただきました皆様、ありがとうございました。

20代のハーブ留学でロンドンではハムステッドにある教会の女子寮に滞在しましたが、そのときご一緒だったY子さんが思いがけずご参加くださいました。?十年ぶりの再会、とてもうれしいことでした。

始めてご参加くださった方々、いつもご参加くださる皆様、ありがとうございました。

Yokohama
                            港の見える丘公園内バラ園の冬景色

2012年1月23日 (月)

レディーグレーのビスケット

Lady_gray_biscuit

寒いですね、予報通り、あたりが真っ白な雪景色になっています。明日の横浜での講座が心配です・・・。横浜の講座では私の焼いたビスケットをお茶の時間に用意しますが、写真が焼きあがったばかりのビスケット。 

今日のように寒い日にはオーブンの温かさ、ビスケットの焼ける香ばしい匂いに心まで温まるような気がします。

トワイニング社のレディーグレーの茶葉とチョコレートが入っています。

レディーグレーには真っ青な矢車草のはなびら、オレンジピールなどが入っているので、

ビスケットもほのかに香ります。

ホワイトチョコレートを溶かしたものをスプーンでささっと線を書くように表面にデコレーションして出来上がりです。

2012年1月22日 (日)

スコーン用の小さな刷毛

Scone2
今日も寒い一日でしたが、週末皆さんいかがお過ごしでしたでしょうか?

週末のおやつ、我が家ではスコーンを焼くことが多いのですが、今日もそうでした。

スコーンの生地を菊型で抜き、焼く前に表面に牛乳を塗りますが、その時この小さな刷毛が大活躍。

側面に垂れないように牛乳を塗らないと、せっかくのスコーンが膨らみが悪くなってしまうことがあるので、気を付かなればなりません。その点、この小さな刷毛だととても塗りやすいのです。

この刷毛はイギリス湖水地方,ホークスヘッドにある小さな食料品店の片隅で見つけました。この町は「ピーターラビットのおはなし」の作者で知られるポターの家兼アトリエだったヒルトップのあるニアソーリー村の隣にあり、ポターギャラリーがあることで知られます。

ティールームやパブなどの古い街並みが愛らしい,大好きなところです。

使うたびにそのお店のこと、街の風景などふっと思い出します。

スノードロップ

Snowdrop
今日もみぞれのような雨が降る、寒い一日でしたね。

それでもこんなつぼみを見ると、春はもうそこまで来ていることを実感します。

自由が丘の「ぶりきのじょうろ」で見かけたスノードロップ、土の中から芽が出て、つぼみがふくらんだ様子が愛らしくて、思わず買ってしまいました。我が家のテラス横の庭に植えたイギリスから持ち帰ったスノードロップの球根はいつの間にか消えてしまったので、ちょうど欲しいとおもっていたのでした。

ちょうど2月ごろ、この花が凍りついたような土の中から芽を出し、うつむくような花を咲かせるのが、イギリスでは春の始まりの合図です・

ところが昨日届いたドーセット州に住む友人のマーガレットさんからのメールでは「クロッカスや水仙が満開で不思議な気分」と書いてありました。いずこも温暖化の影響で、花の季節までおかしくなってきているのでしょうか・・。

本来なら ロンドンの王室植物園、キューガーデンでは園内のあちらこちらで早春の花が咲き始める季節。スノードロップもロックガーデンで見られるとキューガーデンのサイトに出ています。

ウィンブルドンに住んでいるときは年間パスを買って、車でよく出かけていたキューガーデン。
昨年の夏も訪ねましたが、この季節に行ってみたくなります。

2012年1月19日 (木)

オレンジチョコレートケーキ

Orangecake

一か月後に控えたヴァレンタインデーに向けてチョコレートの話題が多くなってきましたね。
我が家で定番のチョコレートケーキがこのオレンジチョコレートケーキ。

昨日娘にせがまれて焼きました。

娘も夫もこのケーキには目がありません。

生のオレンジの果肉とチョコレートの味わいがバターケーキの風味と合っているんです。

これから出回る国産のネーブルオレンジで作るといっそうおいしいので、バレンタインデーの季節にもピッタリのケーキだと思っています。

今は絶版となっている文化出版局から出した「季節を楽しむイギリスのお菓子」にこのケーキのレシピは載っています。

分量だけここにお知らせしますね。作り方はバターケーキを作る要領で、ただ加えて混ぜるだけです。ちょっと生地の分量が多いので、写真のケーキは、900ccぐらい入るリング型で焼いていますが、大きいと思う方は、生地を半量に減らしてパウンド型で焼いてもいいですね。

無塩バター170g、グラニュー糖170g、卵3個、薄力粉200g、ベーキングパウダー小さじ2

チョコレート(粗く刻むj)85g、オレンジ2個

何年も前にイギリスで習ったレシピです。

焼きたても数日たってからでもおいしいので、ぜひお試しください!!

2012年1月15日 (日)

セヴィルオレンジのママレード

   Cook_marmalade2


「グレーテルのかまど」で昨年12月24日の放映ではパディントンのママレードが取り上げられていましたね。ご覧になった方も多いと思います。

私が今まで一番おいしいと思ったのは「グレーテルのかまど」グランマのフルーツケーキでも登場したクックさんのママレード。ちょうどイギリスではクリスマス後の今頃、スペインのセヴィルオレンジが出回り、クックさんもそのオレンジを買い込んで、一年分のママレードを作っていました。

写真はそのママレードを煮ているクックさんです。クックさんの家では、朝食にカリカリに焼いたトーストにお手製のママレードをのせて食べるのが楽しみでした。日本に帰るとき、クックさんがママレードを一瓶スーツケースに入れてくれたことも懐かしく思い出します。

Paddington1
私もパディントンのようにクックさんのママレードに魅せられてしまったのです。
私の著書である「物語や絵本のお菓子 ティータイムレシピ」(集英社)では、パディントンのお話を取り上げ、ママレードを焼きこんで作るママレードケーキを紹介しています。

出版から50年以上経ってもパディントンはイギリスで人気者。それを物語るように「ハロッズ」のおもちゃ売り場では、パディントンのぬいぐるみが可愛らしくずらりと並んで売られています。

1月24日(火)13時半から横浜、県立神奈川近代文学館で行うNGSジャパン主催の講座で写真をふんだんに使ってお話しします。

テーマは「英国プライベートガーデンからマナーハウスまで、キッチンガーデンを中心に」となっていますが、1月28日に「グレーテルのかまど」の総集編もあることですし、イギリスの早春から春にかけての季節のお菓子、ママレードやイースターに楽しむフルーツケーキ、シムネルケーキなどについてもお話ししたいと思っています。

トワイニングのレディーグレーを焼きこんだビスケットをお茶の時間に皆さんに召し上がっていただくお菓子として私が焼いていきますので、こちらもお楽しみに。

まだお席に余裕があるようですので、ご興味のある方はご参加お待ちしています!
                                                                    Paddington


                                                                                             

2012年1月13日 (金)

「グレーテルのかまど」総集編のお知らせ

私が出演した「グレーテルのかまど」グランマのフルーツケーキ、先日の再放送も見逃してしまったという方に朗報です。

「グレーテルのかまど」総集編に再び“フルーツケーキ”の回が登場します!!!

放送は1月28日(土)21:30~

翌週に再放送もあります。

視聴者の方のメッセージなども入る予定ですので

すでに番組を観た方もまた是非見てくださいね!

2012年1月 7日 (土)

七草

Nanakusa_2
松が明けた1月7日の朝に春の七草を食べる習慣はすでに平安時代からあったとのこと。

春らしい緑が大好きで、毎年必ず七草粥は作っています。

今日つかった七草は「こだわり市場」で求めた香川産のもの。

真っ白いおかゆに七草の緑が加わって、体の中からフレッシュになる感じ。

イギリスでも春に解毒のハーブを食べる習慣が古くからありましたが、七草は疲れた胃腸を癒し、冬に不足がちなビタミンを補い、体を整える、日本のハーブだと思っています。

昨日再放送された「グレーテルのかまど」、このブログへのアクセス数が急増していることから、多くの方にご覧いただいたことが分かり、とてもうれしく思っています。

恩師の吉田新一先生からもご覧になったというメールをいただきました。

我が家のテラスを使ったり、イギリスから持ち帰ったアンティークの家具をバックに撮影したりしていますので、そちらにも興味をもたれた方も多いようです。

このブログでもこれからそうした点についても触れていきたいと考えていますので、どうぞよろしくお願いします。

2012年1月 5日 (木)

温かい灯り

Westwood1
新しい年が明けて今日はもう5日ですね。

もう普段の生活に皆さん戻られたでしょうか?

写真は、年末に我が家にやってきた灯り。イギリスのアンティークです。

真鍮の部分、そしてガラスのシンプルな感じが気に入りました。

今まで使っていたものが壊れたので、探していましたが、東北沢にあるWestwoodというアンティーク店のホームページで見つけました。

電話をして、一度お店を訪ねて実物を拝見し、そのあと自宅まで持ってきてくれて、確認した後、購入ということになりました。自宅まで持ってきて、実際につけてみてくれる、そのサービスがとても親切で、ありがたかったです。やはりお店で見るのと、自分の家につけてみるのでは雰囲気が違いますから・・・。

「灯りが変わると部屋の感じも変わりますよ」というお店の方の言葉は本当でした。

心温まるような温かい灯りに、寒い季節にはいっそう心和むような気がします。

昨日は悲しい日でした。

私の講座に長年通ってくださり、11月30日に町田でのNHK文化センターの講座にもいらしてくださった博江さんが、その講座の一週間後にくも膜下出血で倒れ、そのまま意識が戻ることがなく12月29日に天に召されたのです。ご主人さまがメールで知らせてくださり、回復を毎日祈っていたのですが・・。

昨日は博江さんが属しておられた教会での告別式に私も参列させていただきました。お嬢さんの大学受験が終わったらご家族でイギリス旅行も計画されていたとのこと、どんなに心残りだったことでしょう。イギリスが好きで、私のご紹介するお菓子も熱心に作ってくださり、このブログも楽しみに読んでいてくださっていたので、天国からもこのブログが見れるように、とご報告させていただきます。

2012年1月 1日 (日)

新年のごあいさつ

新しい一年が始まりました。

一日一日を大切に、今ある幸せを大切にしたいと心から思います。

皆様にとって幸多き一年となりますよう、お祈りします。

今年はロンドンオリンピック、そして「ピーターラビットのおはなし」生誕110周年、とイギリスが注目される年になりますね。

私も5月末にイギリスの田舎をテーマにした本の出版を予定しています。今年もイギリスとともにがんばりたいと思います。

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