ロンドンオリンピックが終わった今も、帰国したメダリストたちがテレビに登場し、興奮冷めやらずといったところですが、そのメダリストたちが表彰台で受け取った花束、覚えていらっしゃいますか?
イギリスで昔からあるハーブの花束、タッジーマッジーのようで可愛いなとずっと思っていました。
この花束、ビクトリーブーケは世界的に有名なフローリスト「ジェーン・パッカー」が担当しました。デザインは「ジェーン・パッカー」のクリエイティブ・ディレクター、スーザン・ラップワースさんとのこと。
そのブーケは、イギリスの国花であるバラにイギリスで栽培されたローズマリー、ラベンダー、アップルミントといったハーブが使われていたのでした。(左の写真は「ジェーン・パッカー」のHPより)
殺菌力のあるローズマリーがタッジー・マッジーには必需品でしたが、オリンピックでは「思い出」という花言葉の意味合いがこめられているようですね。
全部で4800個ものビクトリーブーケがフラワースクールの生徒たちの手で作られたとのことです。
久しぶりに「ジェーン・パッカー」のHPを見て、そのジェーン・パッカー自身が去年の11月に亡くなっていたことを知り、本当に驚き、まだ信じられません。まだ52歳という若さだったとのこと。ウィンブルドンに住んでいたとき、ジェーン・パッカーさんのお花のレッスンにも何度か通い、ご自宅にも取材に伺ったことがあります。
まだちいさい娘さんがジェーンに甘えていてとても愛らしく、普段はジェーンのお母さんが子どもの面倒を見ているようでした。「本当は仕事で外にでるより、家にいて子どもと過ごしたいの。」と話していたジェーン。笑顔が素敵な、気さくな方でした。
今も変わらずに活躍されていると思っていたのに、もうこの世の人ではなくなっていたなんて・・・。
オリンピックでのビクトリー・ブーケをきっとあの笑顔で天国から見ていたことでしょう・・・と思っています。