曲げわっぱのお弁当箱
この夏、塾通いに励んだ娘のお弁当に大活躍した曲げわっぱのお弁当箱。
秋田杉の天然素材であるため、この夏の猛暑でも杉の殺菌効果で、お弁当が傷みにくいというすばらしい特徴があります。
大切に使っていたのですが、私の不注意で、オーブンの熱がでて来るところに置いたために、蓋に亀裂がはいってしまいました。
この春、このお弁当箱を購入した新宿の伊勢丹に作者の柴田慶信さんがいらっしゃるイベントがあったので、このお弁当箱の蓋をもって行き、見ていただきました。そうしましたら、なんと桜の皮で修理してくださったのです。
「杉という天然のもので作ってあるから、修理ができ、長く使うことができる。プラスチックのものでは修理はできないよ」
とおっしゃりながら、床に座り込んで、蓋に切れ込みを入れ、そこに桜の皮を差し込んで、亀裂を修理してくださいました。
古いものを大切にするイギリスの暮らしと重なり、とても温かい気持ちになりました。柴田さんのおかげで、娘のこのお弁当箱は、世界でひとつのオリジナルになりました。これからも大切に使い続けます。