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2013年12月

2013年12月25日 (水)

メリークリスマス!

Christmas_cake2

お菓子上手なステーシーさんからいただいたクリスマスケーキ。

中はしっとりとしたフルーツケーキで、周りにお砂糖の真っ白な衣がかかっています。

これぞイギリスのクリスマスケーキです!

20日に放送があったNHKEテレの「グレーテルのかまど」については、多くの方から番組をご覧になったという嬉しい声をいただきました。

カメラの前で話すのはなかなか思うようにできず、いつも自己嫌悪に陥ります・・。

番組では私の著書である「ビアトリクス・ポターを訪ねるイギリス湖水地方の旅」もアップで紹介していただき、一緒にこの本を作った編集の方にも喜んでいただきました。

ポターの結婚の喜びと共にあったクリスマスケーキ、ホークスヘッドケーキをご紹介するお手伝いできたことは、今年の締めくくりとして、幸せなことでした。

2013年12月20日 (金)

明日の講座の準備

Mince_pie2

明日の青山NHK文化センターの講座では、最後に「グロースターの仕立てや」に書かれているクリスマスパイ、すなわちミンスパイでのお茶の時間を用意しています。

そのため今日は朝からミンスパイを焼くのに大忙しでした!

おかげさまで最終回の講座は、満席の40名のご参加であるため、40個のミンスパイを用意しました。

ひとつひとつラッピングして、最後にミスルトーのシールを貼って完成!

ミスルトーのシールが欲しくて、このシールも手作りしました。

皆さんに喜んでいただけるといいのですが・・・・。

2013年12月19日 (木)

ジンジャーブレッド

Gingerbread_tree

今日はイギリスのクリスマスの頃を思い出すような寒い一日です。

ジンジャーブレッドを焼いたので、アイシングでデコレーションをして小さなツリーに飾りました。

実はこのツリーは、イギリスに住んでいるときに買ったものなんです。当時からジンジャーブレッドを飾って楽しんでいました。

Molasses このジンジャーブレッドは、生地を作る途中で、モラセスを加えて作っています。

モラセスは砂糖の精製過程でできる茶色の糖蜜シロップ。くずもちなどにかける黒蜜にも似た風味です。

モラセスはアメリカの呼び名で、イギリスではトリークルと呼びます。

日本ではこのうさぎマークのモラセスが手に入りやすいので、私ももっぱらこれを愛用しています。

実はこのうさぎのマーク、BRER RABBIT(ブレア・ラビット)となっています。ブレアはブラザーの南部訛りとのこと。

ピーターラビットの作者、ビアトリクス・ポターも愛読していた「リーマスじいや」というアメリカの昔話に出てくるうさぎの名前なのです。

この「リーマスじいや」というお話し、登場するうさぎの名前がマークになるくらいですから、よほどアメリカでは広く愛読されてきた物語のようです。ポターはピーターラビットの続編ともいえる「ベンジャミンバニーのおはなし」で、ラベンダーを「うさぎたばこ」と書いていますが、実はこの言葉も「リーマスじいや」から取ったものなのです。

2013年12月17日 (火)

「マッシュルーム」でのクリスマスランチ

Photo

私の古くからの読者でいらっしゃる方が、マネージャーをされていることから贔屓にさせていただいてる恵比寿にあるフレンチレストラン「マッシュルーム」。

毎年12月にはこちらのレストランにお願いして、親しい方たちとクリスマスランチを楽しんでいます。

今年のメインは特別に「パルマンティエ」をご用意いただきました。
クミン風味の牛挽肉とジャガイモのピュレを層にして、中にキノコとモッツアレラチーズを入れて焼いたものです。
フランス料理の定番だそうですが、マッシュルーム風にアレンジしたものとのこと。

食べていると、イギリス料理のコテージパイを思い出しました。

コテージ・パイは牛ひき肉にケチャップやウスターソースで味付けをしていためたものの上にマッシュポテトを載せてこんがりオーブンで焼いたものです。

同様のお料理に、シェファーズ・パイと呼ばれるものがありますが、こちらは牛肉でなく、羊肉のひき肉で作ったものを一般的にこう呼びます。
 
マッシュルームのこのお料理は、牛ひき肉の中に、いろいろな種類のきのこがたっぷりと入っていて、複雑な味わいが美味しい一皿でした。

12月21日から25日まではクリスマスメニュー(10500円(サービス料別))
がいただけるとのこと。

メインのお料理にはイギリスのクリスマスにも欠かせない七面鳥も入っていて魅力的です!

ご興味のある方はマッシュルームまでお問い合わせくださいね!

2013年12月16日 (月)

ミンスパイ

Mince_pie

イギリスのクリスマスにはクリスマス・プディングと並んで欠かせないのが、このミンスパイ。

サクサクのショートクラスト・ペストリーにリンゴやドライフルーツで作ったミンスミートを詰めて焼いたものですが、かつてはミートと呼ばれる通り、肉が入っていたとのこと。その肉がスエットと呼ばれる牛脂に代わって、現在では作られています。

その牛脂も現代では健康上の理由からバターに代わることが多くなっています。

「ロバートソンズ」などのメーカーの市販のミンスミートもありますが、簡単に作れて美味しいので、私は自分で作っています。

21日に最終回となる青山NHK文化センターでの講座(詳細は「講座」のページをご覧ください)では、このミンスパイでのお茶の時間を講座の最後に予定しています。手作りのミンスパイで、私が焼く特製ミンスパイです!

最終回だけでもまだ若干名、講座にご参加していただけるとのこと。最終回は「グロースターの仕たてや」の残りを読むことと、イギリスのクリスマスの習慣などについてお話しします。

もしご興味のある方がおられましたら、お申し込みをお待ちしています。

「グレーテルのかまど」出演のお知らせ

Christmas_pudding8

私の作ったクリスマス・プディングが、テレビ番組に出演することになり、週末に撮影が行われました。

何の番組かはまた後日お知らせしますね!

Mistletoe2 イギリスの昔の習慣では、クリスマス・プディングを茹でるのに一年間飾ったミスルトーを使うというのがあります。

そのミスルトーを、青山の紀伊國屋の入り口にある花屋さんで見つけました。通常は白い実ですが、こちらのは黄色っぽい色合いの実がついていました。

クリスマスの季節の都内で、フレッシュなミスルトーに出会えたことが何より嬉しかったので、思わず写真を撮ってしまいました。

お知らせがあります。

これまでもフルーツケーキ、ローリー・ポーリー・プディングの時に出演させていただいたEテレの番組「グレーテルのかまど」にまた出演させていただきます。

「グレーテルのかまど~ピーターラビットの母・ポターのクリスマスケーキ」

12月20日(金)21時30分~Eテレで放送します。
12月26日(木)12時25分~再放送予定

私が出演するのはほんの短い時間ですが、レシピや資料の面でもお手伝いさせていただいて、私自身とても勉強になりました!

今回のテーマは、日本では今まで紹介されたことのない、ポターのクリスマスケーキがテーマです。

是非ご覧ください!!

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おかげさまで、4月に出したこの本も増刷になりました。

今年はポターに始まり、ポターに終わる一年でした。

ポターについては、まだまだ追求したいことがあります。

これからも精進したいと思っています。

2013年12月 8日 (日)

クリスマス・プディングの講座終了しました

Pudding

今回のお菓子講座はクリスマス・プディングとクッキー3種をご紹介しました。

作り方をデモンストレーションでご紹介すると、皆さんからはその材料の多さに驚きの声が上がりました。確かにケンネ脂、レーズンなどドライフルーツ、黒ビールなど沢山の材料を用意しますが、ただボールで混ぜるだけと、作り方は簡単です。

一ヶ月熟成したクリスマス・プディング。2時間さらに蒸して、熱々を皆さんに召し上がっていただきました。我が家のテラスで鉢植えで育てているヒイラギものせて、テーブルへ。

Pudding2

上から温めたラム酒をかけて、炎を灯しました。

今回は伝統的な作り方で、牛のケンネ脂を使っています。

バターで作ることも多いのですが、やはりケンネ脂で作ると、しっとりと美味しく出来上がります。

講座に参加してくださった方の多くが初めて味わう味だったようですが、「濃厚で芳醇な美味しさ」と喜んでいただきました!

みなさんと一足早くクリスマスを味わうことができ、嬉しいひと時でした。

2013年12月 6日 (金)

クリスマスのお菓子講座

Cosmos

コスモスの花束をいただきました。

白からピンクにかけてその色合いのきれいなこと!

コスモスの可憐さに癒されました。

Christmas_biscuits1_2 明日は私が主催しているお菓子講座を、小金井・貫井南町教会で行ないます。

メインはクリスマス・プディングの作り方と、すでに私が作って、1ヶ月熟成したクリスマス・プディングを味わっていただくことですが、クリスマスのビスケット3種も合わせてご紹介する予定です。

左の写真はくるみ入りショートブレッド。星型で焼いています。

Christmas_biscuits2こちらはジンジャーブレッド。スパイスの入った生地は焼いているときも良い香りが漂い、それだけでクリスマスの気分になります。

ビスケットは日持ちもするし、ちょっとしたプレゼントにもぴったりですね!

ご参加の皆様、どうぞお楽しみにお出かけくださいね!!

2013年12月 1日 (日)

青山NHK文化センターでの講座

Potter_card

今日から12月ですね。1年があっという間に過ぎ去って行きます・・・・。

講座の準備や講演などであわただしく過ごしていて、すっかりご無沙汰してしまいました。

11月16日から始まったNHK文化センターの講座は、「グロースターの仕立てや」を英語で読むという3回の講座です。

ポターが数ある絵本の中で、この絵本が一番気に入っていたという作品。クリスマスが舞台となっているので、この季節に読みたい絵本であるので、講座で皆さんと楽しみたいと思い、選びました。

38名もの多くの方にご参加いただき、とても賑やかな、楽しい講座になり、とても嬉しく思っています。

昨日はその2回目。1回目は「グロースターの仕立てや」をポターが描くまでの背景、そして昨日は絵本の中ほどまでをスライドで関連した写真を織り込みながら読みました。最終回の21日は、残りの絵本を読み上げ、イギリスのクリスマスについてスライドを交えながらお話しします。締めくくりとして、私が焼くミンスパイでお茶会を楽しむことになっています。

講座では、私が会員になっているイギリスのポター・ソサエティーが復刻している、ポターが描いたクリスマスカードを販売もしています。この講座のためにイギリスから取り寄せました。

写真は、そのクリスマスカードですが、今年の新作で、アメリカのニューヨーク・パブリック・ライブラリーに所蔵されている絵をカードにしたもの。1921年、ソーリー村にポターを訪ねたアメリカの図書館員、アン・キャロル・ムーアが「ニューヨークの子どもたちが喜ぶと思うものを」というポターの言葉で、ポターの手元にあった作品の中から選んでニューヨークに持ち帰った絵でした。

これととても似た絵をクリスマスカードのデザインとしてポターは数枚描いていたようです。

遠くにあるポターの絵が、こうしてカードとなって身近に楽しむことができるのは、本当にうれしいことです。講座でこのカードを購入された方によって、多くの幸せをこのカードが運んでくれると思うとそれだけで幸せな気持ちになります。

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