今日から12月ですね。1年があっという間に過ぎ去って行きます・・・・。
講座の準備や講演などであわただしく過ごしていて、すっかりご無沙汰してしまいました。
11月16日から始まったNHK文化センターの講座は、「グロースターの仕立てや」を英語で読むという3回の講座です。
ポターが数ある絵本の中で、この絵本が一番気に入っていたという作品。クリスマスが舞台となっているので、この季節に読みたい絵本であるので、講座で皆さんと楽しみたいと思い、選びました。
38名もの多くの方にご参加いただき、とても賑やかな、楽しい講座になり、とても嬉しく思っています。
昨日はその2回目。1回目は「グロースターの仕立てや」をポターが描くまでの背景、そして昨日は絵本の中ほどまでをスライドで関連した写真を織り込みながら読みました。最終回の21日は、残りの絵本を読み上げ、イギリスのクリスマスについてスライドを交えながらお話しします。締めくくりとして、私が焼くミンスパイでお茶会を楽しむことになっています。
講座では、私が会員になっているイギリスのポター・ソサエティーが復刻している、ポターが描いたクリスマスカードを販売もしています。この講座のためにイギリスから取り寄せました。
写真は、そのクリスマスカードですが、今年の新作で、アメリカのニューヨーク・パブリック・ライブラリーに所蔵されている絵をカードにしたもの。1921年、ソーリー村にポターを訪ねたアメリカの図書館員、アン・キャロル・ムーアが「ニューヨークの子どもたちが喜ぶと思うものを」というポターの言葉で、ポターの手元にあった作品の中から選んでニューヨークに持ち帰った絵でした。
これととても似た絵をクリスマスカードのデザインとしてポターは数枚描いていたようです。
遠くにあるポターの絵が、こうしてカードとなって身近に楽しむことができるのは、本当にうれしいことです。講座でこのカードを購入された方によって、多くの幸せをこのカードが運んでくれると思うとそれだけで幸せな気持ちになります。